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パコと魔法の絵本

【監督】中島哲也 【出演】役所広司 アヤカ・ウィルソン 妻夫木聡 土屋アンナ ほか

この監督さん、どんどんイカレてきたような…
まぁ、終盤の“泣かせ技”だけはさすがですが。

オススメ度…★★★/☆☆

   あ ら す じ 

舞台は、患者も医師も看護婦もワケありの、現実離れした病院。

病院の中で一番の嫌われモノだった超ワガママ老人の大貫は
ある日、1日しか記憶を保てない少女パコに出会い…

感   想  

 中島監督の作品を見るのは、これが3本目。まず「下妻物語」。これは予想に反して、すごく良かった。深キョンと土屋アンナのキャラ対比が見事だったし、ロココワールドと監督さん独特の派手な色調がピッタシで。次に「嫌われ松子の一生」。下妻に比べると、ちょっとやりすぎかな?って部分が悪目立ちした印象。おふざけのボリュームが増えた分、リアル感がなく(←狙いかもですけど)、感情移入がしにくかった。

 そして、今回の「パコ」。さらにエスカレートしちゃったな、というのが正直な感想です。割合にするとリアル1、おふざけ9。ぶっちゃけ、最初から飛ばし過ぎというか、ふざけすぎで疲れました。なんでみんながあんな変な格好をしてる必要があるんでしょうか。大人が見るにはふざけすぎてるやし、子供が見るにはシュール過ぎるし。あえて辛口に斬っちゃうと、「悪趣味」って感じでした。

 中島監督独特の色彩も、ここまでくるとちょっと…。もうデジタル加工病というか、コントラスト病というか、始終あの色彩で見せられると一般人の私的には目が痛い。デフォルメしたいシーンを選んで、メリハリのきかせる方が、せっかくの加工も効いてくると思うんですけど。それって、しろうと考えなのかしら?

 今回は、今まで好きだった監督だけに、ちょっと厳しく書かせてもらいましたが、お話自体は素敵ですよ。がんこ爺いと、重病の少女なんて、設定としても無敵でしょ? その証拠に、爺いがパコの心に残りたいという終盤のシーンは、もう涙がこみあげちゃって大変でしたから。つまりは、せっかくいいお話なんだから、もう少し「下妻」くらいのアレンジで見たかったなということで。。。

印象に残った セ リ フ 

「死とは門だ。次へと向かうための門に過ぎない」

そうなのか、「死」は門なのか。だとしたら、次はどこへ向かうのか。
やっぱりわからない。ただ、確かなのは、
死ぬ時は、愛する人たちに囲まれて、温かく美しく見送られたいということ。