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純喫茶 磯辺

【監督・脚本・編集】吉田恵輔 【出演】宮迫博之 仲里依紗 濱田マリ 近藤春菜 ダンカン 斎藤洋介 麻生久美子ほか

ちょっと突っ張った思春期の娘ごころが甘酸っぱい。
最後は、親子間の絶対的な何かを感じてホロリとします。

オススメ度…★★★★/☆

   あ ら す じ 

高校生のひとり娘・咲子と公団で暮らす中年メタボ親父・磯辺裕次郎。
テキトーで自堕落な性格な彼が、多額の遺産を手にしたからさぁ大変!
何の計画性もなく仕事を辞め、あっという間に喫茶店を始めることになった。

咲子も夏休みの間、店を手伝う事になるのだが、すぐに繁昌するわけもなく。
そんな中、バイトで入った美人女性・素子に、裕次郎は浮かれ気分。
やがて、素子目当てのひと癖もふた癖もありそうな客たちが集まるようになり

感   想  

 仲里依紗って、いいですね。麻生久美子が素晴らしいのは相変わらずですが、仲里依紗は「期待の星、発掘!」って気分でした。

 それはさておき「純喫茶磯辺」。ホントになんてことない話です。まぁ、そのなんてことなさが愛おしいというか、懐かしいというか。特に、思春期ならではの咲子の憎たらしさなんて、甘酸っぱい以外のなにものでもない。過去の自分が思い返され、なんだか照れくさくなってしまいます。

 一方で、飄々とした中年親父もまたいい感じ。適当に夢見がちで、変に慎重で…、そのバランスがすごく身近でリアルです。どっちかというと、こちら側に共感しちゃう自分に、若干悲しくなったりもしましたが。

 さらには、中年親父と元妻の関係性も、これまたリアル。お互い憎しみあってるわけじゃなく、ただ好きでもなくなったから、元通りの「他人」に戻ったって雰囲気。なんか現代的だと思いません? いま気づいたんですけど、人と人の距離感がいいのかも。この映画。「いいよな、親子って」とか、「いいよな、あたらしい出会いって」とか思っちゃいました。

 親父のよこしまな恋を軸にしながら、最終的には親子愛でホロリとさせる。主なストーリーは王道ですが、ひとつひとつのネタは「コスプレ」だったり「ヤリマン」だったり「ロリコン」だったり。かなりキョーレツで刺激的なので、見ていてまったく飽きません。カラッと笑えて、ほろりと胸があたたまる。いい映画でした

印象に残った セ リ フ 

「大人だってね、『恋したい』とか思ってんのよ?」

元妻が、娘の咲子にいうセリフ。
大人の私は、どちらかというと私は元妻側。すごく気持ちがわかります。
やっぱり人間、恋をしなくなったら終わりですよ♪なんて。