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4ヵ月、3週と2日

★2007年カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞★
【監督‥脚本】 クリスティアン・ムンジウ 【出演】アナマリア・マリンカ、ローラ・ヴァシリウ、ヴラド・イヴァノフ

望まない妊娠をした時、私ならどうするか。
『中絶』の重みをあらためて思い知らされる。

オススメ度…★★★★/☆

   あ ら す じ 

1987年、チャウシェスク独裁政権末期のルーマニア。

大学生のオティリアは、望まない妊娠をしたルームメイトの違法中絶を手助けする。
ホテルの予約を取り、費用をかき集め、闇の男ベベと接触。
さらに男は、費用が不足していることから、二人の体までをも暗に要求。
選択の自由を奪われた世界で、オティリアの長い一日が続いて行く。

感   想  

 知らなかった。私が小学生の時、ルーマニアでこんな事が起こっていたなんて。その時日本は(少なくとも私の周りは)、とっても平和だったから、同じ時代のことだなんて到底信じられない気分だった。

 望まない妊娠をした場合、どうするべきか。結婚しているならまだしも、これから人生これからって時ならなおのこと。同じ状況なら、私も自信はない。っていうか正直、産みたくないと思ってしまう。ただ、この映画は堕胎された胎児の姿を見せる事で、中絶がどんなに重い事なのかを教えてくれる。それは紛れもなく「命」なのだ。ただ、自分では「産まれる」ことを選べない無力な命。産まれることができなかったその姿は、あまりに切なくて、泣きそうになった。

 女性の人生を考えると、「何が何でも1人で産んで育てろ」とは思わない。だからと言って、決して中絶に賛成する気にもなれない。ただ、望まない妊娠はしないように細心の注意が必要だと、あらためて思う。お腹の命のためでもあるけど、中絶することで、自分自身が担う心の傷は一生かかっても消えないと思うから。

 それにしても、なんて長い1日だったんだろう。緊張感の連続で、見ているだけでも気が遠くなりそうだった。だけど、あの二人の女性にとって「終わり」はなく、これからの人生において、ずっと苦しみ続ける出来事になるんだろうな。結局、責任を負わされるのはオンナなのだ。

 今まで中絶の重みについて、きちんと考えたことのなかった自分を反省。これからは「堕ろす」とか「中絶」とか、たとえ冗談でも不用意に発言しないようにしようと思います。

印象に残った セ リ フ 

「私が妊娠した時、あなたが何をしてくれるか知りたいの」

オリティアが恋人を責めるシーンなんですが、男がどれだけ妊娠を他人事と思っているかがわかります。
結局、妊娠するのも女性だし、中絶した時に傷が残るのも女性。
きちんと自分自身で考えて、注意しなくちゃと思いました。