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アヒルと鴨のコインロッカー

【監督】中村義洋 【原作】伊坂幸太郎 【出演】濱田岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平、大塚寧々 ほか

神様は、いつも正しいことに味方するとは限らない。
でも、あの鴨とあのアヒル達を出逢わせたのも神様だとすると…

オススメ度…★★★★/☆

   あ ら す じ 

仙台の大学に進学し、初めて一人暮らしを始めた椎名。
ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさみながら引越の片付けをしていると、アパートの隣人・河崎から唐突に本屋襲撃に誘われる。
同じアパートに住むブータン人留学生が落ち込んでいるから「広辞苑」をプレゼントするのだと。

困惑しながらもモデルガンを手に襲撃の手伝いをしてしまう椎名に、河崎はペットショップの店長・麗子には気をつけろと忠告する。

感   想  

 なんだなんだ、えらく切ない物語じゃないですか。タイトルから、てっきりノー天気映画だと決めつけてたんで、途中からの展開に驚いちゃいましたよ。久々に現代のおとぎ話に遭遇した気分ですね。笑いの裏に、実は悲しい事実がかくされてるというあたりもおとぎ話っぽい。。。

 この映画、なかなかおもしろい仕掛けありです。ネタばれになっちゃうと多分、映画の素晴らしさが半減しちゃうんで言えませんけど。私なんて、途中で危うく声をあげそうなほど驚きましたもん。いや、まさかそう来るとはね…。(なんだか全然レビューになってませんね(笑)

 それにしても、なにをもって正義なのか。正しいことをした人間が、いつも幸せになれるとは限らないんですね。たしかに現実ってそういうところがあるかも。だからと言って悪いことは悪い。ブータン人も「(たとえ相手が悪くても)暴力はダメだ」と言ってたし。でも正しいことが報われないと、本当に切なくなります。もし本当に神様がいるのなら、なんで?って聞きたいくらいです。

 中盤から、怒濤のように悲しい事実が明らかになってくるけど、観賞後の後味は決して悪くない。むしろ前向きな感じ。たとえ悲しいことがあったとしても、彼らが出会えて、わかりあえて、本当に良かったなと思えるからでしょうか。アヒルと鴨。彼らの友情にひきこまれちゃいました。

印象に残った セ リ フ 

「神様、どうかこの話だけは見ないでください」

映画の中では「神様には見て見ぬフリしてもらおうよ」というセリフが象徴的に出てきます。
でも、ワタシ的には、宣伝文句として使われた上のコピーにせつなさがこみあげました。