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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

【監督】吉田大八 【原作】本谷有希子 【出演】佐藤江梨子 佐津川愛美 永作博美 永瀬正敏 ほか

理想は違えど、結局はエゴの固まりのような女3人が笑えます。
あんなに思うままに行動できたらストレスないやろなぁ。

オススメ度…★★★★/☆

   あ ら す じ 

両親の訃報を受け、音信不通だった澄伽が東京から戻ってきた。
家には、母の連れ子だった兄・宍道と結婚相談所の紹介で嫁いできた兄嫁・待子、内向的な妹・清深。
自意識過剰な勘違い女、澄伽は、自分が女優として認められないのは家族、とりわけ妹の清深のせいだと家族をいたぶる。
さらに兄の宍道も澄伽には気を遣い、横柄にふるまう彼女によって一家の日常はきしみだしてゆくのだった……

感   想  


 自分勝手で、めちゃめちゃうぬぼれの強い勘違い女
澄伽は、サトエリ本人はたぶん気づいてないだろうけど、そのまま地でできそうなくらいハマり役でした。「カンヌでフランス人にナンパされましたよ〜」と強がっていた痛々しい姿も見てるから、なおさらタイムリー。いろんな意味で笑えます。でも、この役の気持ちがわかるのか、演技は下手じゃないです。むしろ、ほんとにどこかで暮らしてそうなリアリティすら漂ってました。

 さらに永作ちゃん!これがまたかなり笑えるんです。恐いほどにポジティブな家族像をかかげ、気味の悪い歌を歌いながら、気味の悪い人形を作り、30才を過ぎても処女だと悩む女、マチコ。ともすると痛々しくて見てられないようなその役を、愛すべきキャラに演じてます。

 というか、そもそも原作がかなり個性的なんでしょうね。個性的といえば聞こえはいいけど、悪趣味でブラック。とは言え、そこがまた笑えるし、どっか温かいのがいい。全員、壊れてるんですよね。なんか痛々しくて、でも、実はしたたかで。特に女3人は、一見バラバラではありながら、実はみんな自分の理想に向かって恐いほどに一直線。そのためなら、人を利用するのは当たり前と言いましょうか。結局、女って、エゴの固まりなんだ!といわれてる気分です。でも、そこまで思うままに生きるのは逆に難しいはず。ついつい人の顔色とか気にしちゃうO型人間の私としては、ちょっとうらやましい感じがします。

印象に残った セ リ フ 

「やっぱお姉ちゃんは最高におもしろいよ」

そうそう、本人の狙いとは裏腹におもしろい人ってたしかにいますよね。
我が社にも星の数ほどいらっしゃいますよ。