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歌謡曲だよ、人生は

【監督】磯村一路 七字幸久 タナカ・T 片岡英子 三原光尋 水谷俊之 蛭子能収 宮島竜治  矢口史靖 おさだたつや 山口晃二
【出演】妻夫木聡 武田真治 余貴美子 大杉蓮 長井秀和 伊東歩 ほか

唯一、矢口監督の作品は好きでしたが、
大半は曲とのバランスが悪く、何が言いたいんだか不明でした。

オススメ度…★/☆☆☆☆

   あ ら す じ 

昭和を代表する歌謡曲をモチーフに、11人の個性豊かな監督たちが大胆な発想で撮りあげた短編オムニバス。
『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督と妻夫木聡が久々にタッグを組んだ『逢いたくて逢いたくて』、
漫画家としても活躍する蛭子能収が武田真治を主演に迎えた『いとしのマックス/マックス・ア・ゴーゴー』など12作品が勢ぞろい。

とある地方都市、真一と沙恵は恋に落ちるが、ダンサーを目指す沙恵は東京へ出てゆく。
その後を追って上京した真一は彼女と再会するものの、沙恵の態度は冷たかった。
真一が偶然の出会いからボクシングを始め練習に励む一方、沙恵も舞台に上がる夢を叶えるが……。(『第1話 僕は泣いちっち』より)

感   想  

 たしかに人生は歌謡曲みたいなもの。だから、いろんな人生を歌謡曲に乗せて見せるというのはいい発想だと思うんです。でも、やっぱり難しかったんでしょうね。考えてみれば、曲そのものにちゃんと世界ができちゃってますから。それをそのまま映像にしてもつまらないし、かと言って離れ過ぎてもいけないし。かなりのバランス感覚がないと無理かも。

 そのバランスの取り方が監督によって様々。「そのままやん」ってのもあれば、「あの話って、何の曲だったっけ?」と思い出せないのもある。ただ、どっちにしろ曲と話の2つが混じりあってることで、一体何が言いたいんだか分からなくなってる気がするんですよね。私だけなのかしら?

 そんな中で唯一「なるほど」と思ったのが矢口監督の作品。「逢いたくて逢いたくて」という曲をモチーフに展開するんですけど、この昭和な曲を、そのまま現代の主人公と重ねると無理が出ちゃうでしょ? でも、この「逢いたい」気持ちを投影するのが、冴えないおッちゃんなんですよ。そのオッチャンと主人公がちょっとだけ絡むというバランスがとても現実的で、さらには昭和と平成が混じりあったような気分。全然ムリがなくて、一本の映画として完成されています。ほんと、さすがです。

 その他の作品は私には理解不能ですが、レビューを見てると、高評価の方も少なくないので、分かる人には分かるんでしょう。

印象に残った セ リ フ 

「歌謡曲だよ、人生は」

タイトルそのものが好きですね、私は。
誰の人生も、青春も、イントロがあって、サビがあって、繰り返しがあって、盛り上がったり下がったり…、
すべて何らかの歌謡曲に置き換えられるような気がします。
ま、言い換えれば、作中に、響く言葉がなかっただけなんですけどね。