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さくらん

【監督】蜷川実花 【原作】安野モヨコ 【音楽】椎名林檎
【出演】土屋アンナ 椎名桔平 成宮寛貴 木村佳乃 菅野美穂 永瀬正敏  山本浩司 小泉今日子 石橋蓮司 夏木マリ 安藤政信 ほか

蜷川さんの作る鮮やかな映像と、花魁の世界が見事にハマる。
こんなに美しい映像の映画は初めて観ました!

オススメ度…★★★★★

   あ ら す じ 

8歳で吉原遊郭の玉菊屋に連れて来られた少女・きよ葉は、何度も脱走を図るがあえなく失敗。
気位が高く、絶世の美しさと知性を兼ね備えた完璧な高級花魁(おいらん)・粧ひは、
そんなきよ葉に花魁としての生き方を教える。

やがて17歳になったきよ葉は、玉菊屋2位の売れっ子になっていた。
そして、お客として来ていた青年・惣次郎と恋に落ちるが……

感   想  

 蜷川実花さん、アナタは天才ですかッ!?ものっすごい映像が美しいんですけど。赤の、青の、紫色の、すべての色が、ハッと目が覚めるような鮮やかさなんです。もう、この映像を拝めるだけでも1800円の価値はあると思います、はい。

 原作のマンガを読んでいた私ですが、なんか別物って感じです。それくらい映像の力が大きい。あのマンガに色が付いて、音楽が付いたら、こうもイキイキとするものか?と驚かされました。マンガでは流し読みしていたシーンですら鮮やかに動きだし、一つ一つのセリフが胸に差し込んでくるといった感じ。

 もちろん、役者さんの演技力も一役買ってはいるんでしょうけど。その点で言うなら、やっぱり菅野美穂!花魁を、籠の中でしか生きられない金魚にたとえた場面はため息ものです。

 美しい映像美に加えて、音楽は椎名林檎様ときたもんだ。正直、そのシーンにその音楽はうるさすぎか?と感じた場面もあったけど、林檎様が好きな私にはさして気にならなかったです。むしろプロモーションビデオと思えば得した気分かも…。

 蜷川実花さんにしか作れない映像、そして椎名林檎にしか産み出せない音楽。女性アーティストのもつ才能の奥深さに心底感服いたしました。(ただ、彼女達の世界は「さくらん」だからこそ発揮されるもので、他の映画だとこうはいかないだろうと思いますが…)

印象に残った セ リ フ 

「咲かない桜はないんだよ」

御隠居が言うから、また説得力があるんですよね。なんとも勇気づけられる言葉です。