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となり町戦争

【監督】渡辺謙作 【原作】三崎亜記 【出演】江口洋介 原田知世 瑛太 余貴美子 岩松了

一見ばかばかしいテーマでありながら、実はものすごく身近で現実的。
自分も、知らず知らずのうちに戦争に加担しているのだと気づかされます。

オススメ度…★★★★/☆

   あ ら す じ 

「舞坂町はとなり町・森見町と戦争を始めます。開戦日5月7日。終戦予定日は8月31日。」
ある日届いた、となり町との戦争のお知らせ。

偵察業務に就かされた“僕”は、その業務遂行のために、対森見町戦争推進室の“香西さん”と夫婦生活を始める。
戦時にもかかわらず、平穏を崩さない町の中、ニュースで発表される戦死者の数だけは日に日に増え……

感   想  

 「となり町との戦争」てッ!?

 初めてチラシを見た時は、笑えるオバカ映画かと思ってました。でも、それは大きな勘違い。なんともシュールで、ある意味、現実的な戦争映画かも。なんたって、ここは"平和ぼけの国"ニッポンですから…。戦争がひと事ではないと気づかせるには、ここまでの飛躍がたしかに必要だったんでしょう。「なぜ戦争をするのか?」との問いや、殺しあいの無意味さを訴えるにも、訴える相手の国民性によって切り口は変わってくるのかも知れませんね。

 あくまで業務として戦争を遂行する香西さんと、見えないところで起きている戦争に実感をもてない僕。その二人の姿は、まさしく、「戦争を遂行する国家」と、「非戦闘地域で暮らす人間すべて(もちろん日本人も含む)」。よくわからない大義名分のもとに一人一人の人間が殺しあうという戦争の実体を目の当たりにすることなく、もちろん、自分達みずから戦地に赴くこともなく、ただテレビやなんらかの報道によってのみ戦争の存在を把握する私たちの姿なのかも。なにか明確に反対の意志を示さないということは、戦争に加担しているのと同じなんだというセリフを聞いて、ホントにその通りだと思いました。(とは言っても、やっぱり今でも、世界で起きている戦争を身近に感じられないのは同じなんですが…。)

印象に残った セ リ フ 

「第ニ次大戦以降、世界のどこにも戦争がなかった期間は、1年もないんだ。
つまりこの世界とって、戦争は『日常』なんだよ。 」

同じ人間なのに、たった1年も仲良く暮らせないなんて、びっくりですよね。
なんて私がひと事のように言っている今も、中東では人が死んでいっているワケで。。。