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ユメ十夜

【原作】夏目漱石 【監督】実相寺昭雄 市川崑 清水崇 清水厚 豊島圭介 松尾スズキ 天野喜孝 河原真明  山下敦弘 西川美和 山口雄大
【出演】小泉今日子 香椎由宇 市川実日子 阿部サダヲ 松山ケンイチ ほか

な、なんだ、こりゃ…!?
いくら不条理系とは言え、ワケがわからないにもホドがある。

オススメ度…★/☆☆☆☆

   あ ら す じ 

夏目漱石の短編集「夢十夜」に魅せられた、日本映画界を代表する10人の天才監督たちによるオムニバス。

「第一夜」
作家の百聞は、妻のツグミと穏やかに暮らしていた。彼はいつものように机に向かっているが、その筆は遅々として進まない。
土間の茶店で働いていて魚鉢を割ってしまったツグミは、新しい金魚を夫にねだっていたが、
やがて彼女は静かに着物を脱いで畳に横たわり、遺言めいた言葉を夫に残して死んでしまう…

感   想  

 う〜ん…。夏目漱石といい、天才監督10人といい、天才たちの頭の中はよくわからない。それが、正直な感想です。原作を読んでいないので、漱石先生の意向がどこまで活かされた作品かもわかりませんが、それにしてもワケがわからないにもホドがあるのでは…!?

 漱石先生は「十の夢の真意は100年後に解き明かされるだろう」とおっしゃったとか。残念ながらワタクシ、ちょうど100後に見させていただきましたが、まったく理解でしませんでした…。

 いえね。もともとが「夢」なんで、不条理なのは結構なんです。その意味で、興味深い作品もたしかにありました。キョンキョンの第一夜は幻想的な感じが良かったし、香椎由宇のや、市川実日子のも(←コレは怖すぎて泣きそうになりましたよ)意味ありげで。でも中盤から終盤にかけてがひどかった…。特に、松尾スズキのとか、天野なんとかのアニメーションにいたっては、原作を読んでいない私にも「原作を無視し過ぎでは?」と思わせるほど。どれが漱石先生かも定かじゃないくらいなんですもの。

 私が思うに、「十の夢」を不条理に描いたというテーマだけで「夢十夜」は十分に個性的。そのまま素直に映画化した方が味わい深い作品になるような気がします。本作は、漱石の個性に、10人の奇才のスパイスが加わったまさしく「ごった煮」という感じで、なんだかよくわからない味わいになってました。ま、あくまで、いち凡人のワタシ的には…ですけどね。

印象に残った セ リ フ 

「いいでしょう? これも私なの。」

忘れたい過去も含めて、今の自分…なんですよね。